北海道の春は、根っこから始まります。
地面の中が一番あたたかいから、根元から雪が溶けていくんです。その根元の雪がとけはじめると、「そろそろかな」という合図になります。
白樺の樹液を採る季節が来た、ということ。
目次
白樺樹液の採り方
大体3月ごろ、まだ雪が残っている時期です。
白樺の幹に小さな穴を開けて、ストローのような細いチューブを通します。そこから、一日かけてゆっくりゆっくり樹液が落ちてくるのを採取します。
木が自然に分けてくれるものをいただく感じです。

はじめて採ったときの感動
はじめて採ったとき、ただただ感動しました。
「木の中に、こんなに美しいお水が入ってるんだ」
透明で、クリアで。こんなにきれいなものが、木の中にあったなんて。
樹液を口に含むと、ほんのり甘くて、きれいな雪解け水みたいな味がします。雪解けの木から採れるから、信じられないくらい冷たくて。氷水を飲んでいる温度に近いかもしれません。

白樺樹液で入れたコーヒーが、格別だった
せっかくだからと、白樺樹液でコーヒーを淹れてみました。
焚き火で自家焙煎したコーヒー豆を使って、ケトルに樹液を入れて。
クリアで、ほんのり甘みがあって。雪解けのポレポレの丘で飲む一杯は、本当に贅沢な時間でした。
まだまだ寒くて、ダウンや手袋を着たままなんですけど、それがまたいいんです。
これが毎年の春の始まりです。
白樺の根元の雪が溶けてきたら、ポレポレの丘に春が来た合図。
ゆっくり、ゆっくり。北海道の春は、こうして始まります。

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